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2014.01.06|自然環境 
特別な魚類調査やりました

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あけましておめでとうございます。
自然環境学科の竹田です。
 
さて、皆さん、年末年始は沢山のごちそうを食べたのではないかと思います。
その中にきっとお寿司やお刺身もありましたよね?
小売店の鮮魚売り場や飲食店に行けば、魚介類が豊富に出されていますが、
水産資源の減少がニュースで伝えられる事も少なくありません。
昨年(平成25年)2月、ニホンウナギが環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類(近い将来、野生での絶滅の可能性が高い)とされました。
近い将来、うなぎが食べられなくなる、あるいは非常に高価になる可能性が指摘されていますね。
ニホンウナギの稚魚・成魚の乱獲、河川・海洋環境の変化が原因として考えられています。
 
今回は昨年10月に実施した、魚類調査についてお伝えします。
 
10月某日
実習は札幌市と小樽市を流れ、石狩湾に注ぐ星置川で行いました。
少ないながらも、産卵のためサケが遡上してくる場所でもあります。
魚類は漁業権との兼ね合いもあり、採集が禁止されている場所、期間、魚種、漁具等があります。ご存知かとは思いますが、魚釣りを趣味にしている人は、注意して下さいね。
 
今回は、投網や電気ショッカー(エレクトロフィッシャー)という特殊な漁具を使うため、
教育目的として北海道知事の許可を受けて行っています。また、サケ類は採集できません。
観察のみで、網に入ってしまった場合は、すぐに放すことになっています。
 
 
まずは“網のみ”で採集してみます。
 

人が動き回るほど、魚は逃げたり、隠れてしまいます。
なかなか網には入ってくれず、網の中の魚を確認するのにも苦労します。
 
次に、講師の芹澤先生が電気ショッカーを背負い、電圧の調整をした後、いよいよその能力を垣間見ることになります。
 

電気ショッカーは、水中に電流を流すことで、魚を気絶させて(仮死状態)、動きが止まり、浮いてくるところを網で採集していきます。
胴付き長靴で入っていれば問題ないのですが、誤って転んだりして、肌の露出している部分が水に浸かってしまうと、感電するそうです・・・



見えにくい写真ですが、網の中でお腹の白い部分を見せているのが採れた魚です。水面に見えるだけで10尾は入っています。
 
普通に見ているだけでは見えなかったのですが、この小さな川に想像を超えるほど多くの魚が生息しているということが分かりました。



さて、午前の実習が終わりに差し掛かった頃、近隣の保育園と思われる送迎バスが止まり、先生と園児7~8人がやってきました。
どうやら川で調査をしている所が見え、何をしているのかと見に来たようです。
魚の調査をしているということをお話し、網やバケツの中の魚を興味深く見て、子供たちは保育園へ帰っていきました・・・
 
昼食後、さあ午後の実習を始めるかというところで、遠くから何やら歓声が聞こえてきました。


先程の保育園児たちが、さらに増えて(30人以上!)やってきました!


芹澤先生の計らいにより、好奇心旺盛に魚を観察したり、質問したり、
魚は関係なしに走り回ったりと・・・元気いっぱいでした。
予想外の出来事でしたが、幼い頃のこのような経験が、自然環境について考えてくれる“きっかけ”になってくれれば良いな~と思いました。



話は実習に戻りますが、今回10月の実習ということで、産卵のため遡上し弱りきったサケ、すでに役割を終え、命を全うしたサケが見られました。
 
今回の実習地である星置川もそうですが、サケが遡上できる環境を取り戻そうという活動が多くの場所で行われています。
採集した魚は後日、室内実習で同定作業を行い、北海道の河川に生息する魚類と環境、さらには絶滅危惧種と外来種の影響などについて、学習しました。
 
終わりに、
皆さんにとって今年が、あの子供たちのように元気と笑顔であふれる一年でありますように。
それでは今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
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