臨海実習その2~忍路で実習~

最近、青っぱなを出している学童を、メッキリ見なくなりました。

私が小学生の頃は、寒くなってくると青っぱなを出していたものです。

しかも、ティッシュなんて洒落たもので青っぱなを処理するなんて、もっての外!

長袖の袖口で、グイっと男らしく(?)拭っていました。

お陰で袖口はいつも、パリパリのテカテカ。

昨夜、くしゃみをした途端に、ブヒっと鼻が出たので、

ちょっぴり昔を懐かしんでしまいました。







お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。







さて、臨海実習のお話の続きです。



おたる水族館でバックヤード見学をした後、

いよいよ海に移動。



場所は、小樽市の端っこの方にある、「忍路」です。

忍路と書いて、「オショロ」と読みます。

決して、「ニンロ」ではありません( M君へ)。



忍路湾の辺に、北海道大学の臨海実験所があります。

毎年、ここをお借りして1泊の臨海実習を行うのですが、

とても歴史と風情のある建物なのです。

学生たちは最初、

「これ、掘っ立て小屋?」「絶対、何か、出る」

「夜、電気消さないで」「誰か、トイレついて来てくれ」

などと口々に言っていましたが、結構楽しく過ごしていました。





到着後、荷物を片付けると、早速実習に取り掛かります。

まずは、顕微鏡の対物レンズと接眼レンズに、物差しを入れます。



IMG_7265 2_320



物差しといっても、30cm級の線を引く道具ではありません。

それこそ、顕微鏡じゃないと見えない目盛りが付いた、ラブリーな物差しです。

これを使って、顕微鏡下に見える生物の長さを測るのが、結構、四苦八苦なのですが、


今回は、苦労話はすっ飛ばします。



続いて、実習に使う生物の表面の棘を散髪します。



IMG_7270 2_320



綺麗に散髪が終わると、このようになります。



IMG_7272 2_320



これを見て何の生き物か分かるあなた。海洋生物学科へ来てください。

海洋生物マニア同士、磯遊びを楽しみましょう!



それはさておき、このキタムラサキウニの棘を除去すると、

ノギスという厚みを測る道具で、殻高と殻径を測定することができます。



それが終わると、口の部分を繰り出します。



IMG_7274 2_320



「アリストテレスの提灯」とか「アリストートルのランタン」とか言われている、

ウニの口器を観察します。

そして、口の部分を上にして海水を満たしたビーカーにちょっぴり浸し、

魔法の液体を滴下すると、



IMG_1239 2_320



写真では見えにくいですが、放精と放卵が始まります。

自分のウニがオスだったのか、メスだったのかは、

放精・放卵が行われてみないと分かりません。



回収した卵と精子を人工授精させて、

しばらくしてから顕微鏡を覗いてみると、



IMG_7277 2_320



卵割が始まり、2細胞期になっています。

翌朝まで、一定時間ごとにチェックしながら、ウニの発生を観察しました。



夜も更けてきた頃には、



IMG_7282 2_320



こんな感じに。(真ん丸のものは未受精卵です)

ちょうど真ん中に、顕微鏡で使う物差しが入ってますね。



この日は、水族館内にいた午前中に雨が降ったものの、

こんなに綺麗な夕景が見えるほどいい天気に回復しました。



IMG_7276 2_320



さて、学生たちは、ウニの発生の観察も一生懸命取り組んでいましたが、

何よりも懸命になって取り組んでいた事が別にあります。

それは、とても海洋学科の学生らしいことなのですが。。。





続きは、その3で!