新しい試み

魚類生理学の時間、「黄体ホルモン」だの「生殖腺刺激ホルモン」だの、

ホルモンの話ばかりしてると、

学生が「ホルモン食いたい〜!」と嘆息しました。

思わず授業をしながら、「同感!」と(心の中で)叫びました。







お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。







さて、先日、海洋生物学科の2年生のO君が、

新しい試みを始めました。





海洋生物学科の実習室には、いろんな魚がいて、

中には学生が採集してきた魚もいます。



ヤマベもそんな魚の一つで、

今年の3月に卒業したYS君が、実家に帰省したついでに獲って来たものです。





カギセンに来て、半年以上は経つでしょうか。

かなり大きくなってきたのですが、

中にはパーマーク(体側にある黒い楕円形の模様)が薄らいできた個体も。





で、現2年生のO君が、何を思いついたかというと、



「ヤマベのサクラマス化計画」





ヤマベはサクラマスの河川残留タイプで、

降海して海に出るとサクラマスになります。





つまり、サクラマス化計画とは、

人工的に海にヤマベを連れて行く計画です。





といっても、車で小樽に行って放流するわけではありません。

水槽の水を少しずつ、塩分濃度を高めることで

人工的に海の環境に近づけていくのです。

これを専門的に言うと、「海水馴致」といいます。





まずは、0.5%の海水を作って、ヤマベを水槽に投入したとろです。



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一晩経って、心なしか体が銀色になってきた気がします。



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ちなみに、サケ科魚類特有のパーマークが消えて、

ピッカピカの銀色の体になることを「銀化(ぎんけ)」と言いますが、

銀化は海水に適応できる体になったサインでもあります。





今後、サクラマス化計画がどのようになるのか、楽しみです。





学生の、この類の好奇心と実験精神。

私は大好きです。

そっと温かい目で見守りたいと思います。