地球をひろった
2010/11/01 月 Filed in: 自然環境学科
初めてお目にかかります。自然環境学科の興野(←キョウノと読みます)です。これから実習の報告をメインの話題として時々登場しますね(今はそのつもりですが・・・)。本来は生物屋ですが、今回は石の話です。
先日2年生の実習で、川原の地質を見に行きました。何ヶ所か回ったのですが、一番の見所は最初のポイント。変な石が出るところです。
それはこんな石


ジャガイモじゃないので、残念ですが煮ても焼いても食べられません。
これはノジュールと呼ばれる、泥岩の中で特に硬くなった部分です。ノジュールが入っている母岩が風化していってもノジュール自体は残るため、川原の岩にこの「イモ」が半分顔を出しているところも見られます。転がっているうちに丸く削れたわけではありません。
ぬれているとこんな感じ。注目してほしいのは左側の先端に出ている茶色い突起。

アップだとこんな感じ。

別の石を割ってみた断面です

細長い茶色の部分があります。写真からはわかりませんが、断面はひし形をしています。先ほどの写真で見えたのはこの石の先端です。これは玄能石と呼ばれる石で、冷たい水の中でないとできないものです。炭酸カルシウムでできていて、水の底で泥の中に埋もれるとこの石から滲みでた炭酸カルシウムが周りの泥を特に固めるためにノジュールができるようです。日本では二つの結晶がT字型に組み合わされたものがときどき見つかるので玄能(かなづちの一種)石と名づけられました。とは言っても一本だけのものが普通で、私もT時型はもっていません・・・が、今回こんなのを見つけました。

憧れの十字型です。「いやあ今回は来てよかった」、って実習なのでさぼるわけにも行きませんが。学生さんたち以上に充実した日になりました。
このときに別のノジュールも拾いました。

まん丸で手ごろな大きさ(ゴルフボールくらい)で気に入ったのですが、よくみると・・・・

ユーラシア大陸がある!
東南アジアとヨーロッパが欠けていますが、アラビア半島もカムチャッカ半島もちゃんとあります。
「太平洋」の反対側には・・・

南北アメリカがあります。
アラスカがないけどカリフォルニア半島もハドソン湾もあります。「南」側から見ると・・・

真ん中にちょっと情けない南極が見えます。右は前の写真の南アメリカの先端なので、チリのはず(ちょっと太め)。「北」からみると・・・・

ちゃんと北極海が広がっていますよ。
地質調査の実習に行って地球を丸ごと採集することになるとは思いませんでした。実物を見たい人はぜひ学校に来てください。さぞ感心(それともがっかり)していただけることでしょう。
最後にもうひとつ。
このノジュールの黒い部分が気になりました。写真ではわかりにくいのですが、ちょっと茶色がかった色をしています。もしやと思い、ひとつ試してみました。

泡が出ているのが見えます。過酸化水素水を一滴たらしてみたところです。泡が出るということは黒い部分には二酸化マンガンが含まれているんですね。予想した通りでした。
でもこの実験のせいで、液をたらした南太平洋のあたりで酸素が急に濃くなるかもしれません。こちらの方面の皆さま、ご注意くださいね。
先日2年生の実習で、川原の地質を見に行きました。何ヶ所か回ったのですが、一番の見所は最初のポイント。変な石が出るところです。
それはこんな石


ジャガイモじゃないので、残念ですが煮ても焼いても食べられません。
これはノジュールと呼ばれる、泥岩の中で特に硬くなった部分です。ノジュールが入っている母岩が風化していってもノジュール自体は残るため、川原の岩にこの「イモ」が半分顔を出しているところも見られます。転がっているうちに丸く削れたわけではありません。
ぬれているとこんな感じ。注目してほしいのは左側の先端に出ている茶色い突起。

アップだとこんな感じ。

別の石を割ってみた断面です

細長い茶色の部分があります。写真からはわかりませんが、断面はひし形をしています。先ほどの写真で見えたのはこの石の先端です。これは玄能石と呼ばれる石で、冷たい水の中でないとできないものです。炭酸カルシウムでできていて、水の底で泥の中に埋もれるとこの石から滲みでた炭酸カルシウムが周りの泥を特に固めるためにノジュールができるようです。日本では二つの結晶がT字型に組み合わされたものがときどき見つかるので玄能(かなづちの一種)石と名づけられました。とは言っても一本だけのものが普通で、私もT時型はもっていません・・・が、今回こんなのを見つけました。

憧れの十字型です。「いやあ今回は来てよかった」、って実習なのでさぼるわけにも行きませんが。学生さんたち以上に充実した日になりました。
このときに別のノジュールも拾いました。

まん丸で手ごろな大きさ(ゴルフボールくらい)で気に入ったのですが、よくみると・・・・

ユーラシア大陸がある!
東南アジアとヨーロッパが欠けていますが、アラビア半島もカムチャッカ半島もちゃんとあります。
「太平洋」の反対側には・・・

南北アメリカがあります。
アラスカがないけどカリフォルニア半島もハドソン湾もあります。「南」側から見ると・・・

真ん中にちょっと情けない南極が見えます。右は前の写真の南アメリカの先端なので、チリのはず(ちょっと太め)。「北」からみると・・・・

ちゃんと北極海が広がっていますよ。
地質調査の実習に行って地球を丸ごと採集することになるとは思いませんでした。実物を見たい人はぜひ学校に来てください。さぞ感心(それともがっかり)していただけることでしょう。
最後にもうひとつ。
このノジュールの黒い部分が気になりました。写真ではわかりにくいのですが、ちょっと茶色がかった色をしています。もしやと思い、ひとつ試してみました。

泡が出ているのが見えます。過酸化水素水を一滴たらしてみたところです。泡が出るということは黒い部分には二酸化マンガンが含まれているんですね。予想した通りでした。
でもこの実験のせいで、液をたらした南太平洋のあたりで酸素が急に濃くなるかもしれません。こちらの方面の皆さま、ご注意くださいね。
