日高宿泊実習その2(紙ができるまで)

こんにちは。自然環境学科の竹田です。



世の中では、シルバーウイークなんて呼ばれ、連休となりました。

カギセンの学生は、連休明けに前期末試験があって、なかなか心が落ち着く休日ではないかもしれませんね。

特に、自然環境学科の学生の中には、期末試験の直後に公害防止管理者という資格試験があり、時間がいくらあっても足りない(泣)と、悲鳴が聞こえてきそうです・・・

今が一番苦しい時だと思いますが、頑張ってきたことが良い結果として実を結ぶように、


最後のもうひと頑張り!!!





では、ここからは日高実習報告第2弾です。



以前より講師の江口先生から、日高に行くなら「苫小牧で工場見学をしてみてはどうか」とのご提案があり、今回、実現の運びとなりました。

日頃から様々な施設見学をコーディネートしていただき、学生(+竹田)は普段の授業だけでは学びきれないことを、目で見て、体で感じるという大変貴重な経験をしています。





今回の見学先は、王子製紙苫小牧工場です。

こちらは1910年創業という歴史があり、現在は最新鋭の設備を有した世界最大の新聞用紙生産工場です。

おそらく、ここで作られた紙を使ったことが無いという人は、北海道にはいないでしょう。



紙は大きく分けて、パルプ製造工程とそれを紙へと加工する抄紙工程という2つの工程を経て作られます。

パルプとは、紙の素となる繊維のこと。

パルプの原料は、木材と分別回収された古紙です。

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木材は敷地内の水路を流れて運ばれます。

エネルギーを使わない、昔ながらの知恵


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この中に皆さんが出した古紙があるかも・・・



古紙はパルパーという機械で、繊維状にされます。


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左にみえるのがパルパー



古紙にはインクが付着しているので、脱墨(インク除去)します。

薬品で分離させたインクをに吸着させて取り除きます。


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みえにくいですが、モヤモヤみえるのが泡



この後、除塵(ちり等)、洗浄して古紙パルプが出来上がります。



残念ながら写真はありませんが、化学パルプ(木材パルプ)の製造工程を簡単に説明します。

木材チップ(木材を細かく砕いた物)を薬品とともに煮ます。

これを蒸解といい、木材から繊維が抽出されます。

繊維は除塵、漂白されパルプとなります。


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古紙パルプと化学パルプ。原料によって、出来上がったパルプの色も違うでしょう。



蒸解の際使用した薬品と木材中の繊維分以外のリグニン・樹脂成分の混合物は、

黒液と呼ばれ、回収されます。

黒液は、熱量を持っている(燃料として利用できる・・・原油だって元をたどれば植物)ので、ボイラーで燃焼し蒸気を発生させます。

この蒸気は発電や抄紙工程で紙の乾燥に利用され、エネルギーとして有効活用されています。





抄紙工程の施設内では、機械音で説明が聞こえないため、はじめに説明を受けてから入りました。

(もちろん、この騒音は外には全く漏れないようになっています)


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パルプから紙すきの原理で紙が作られますが、水分をたっぷり含んでいるため、

ワイヤーパート  プレスパート  ドライヤーパートと少しずつ乾燥していきます。

そして、印刷ができるように紙の表面に薬品を塗って、断裁してようやく製品として完成します。


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排水処理や排ガスの管理など、環境保全対策のお話も聞くことができました。


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屋外にある排水処理施設。

製紙工場の排水は、有機物が含まれるので生物処理(微生物に有機物を分解させる方法)が主に行われます。







見学の最後に職員の方に、工場に関する質疑や公害防止管理者受験のコツも教えてもらいました。


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右:職員の方 左:江口先生


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説明・アドバイスをみんな真剣に聞いていますね。





公害防止管理者の試験に、製紙工場の問題も出題されます。

今回、見学した人は間違えるハズがありません・・・・・よね?





みんないろんな感想を持ったことでしょう。

中には、王子製紙のような工場で働きたい!なんて人も。

こうして現場をみて、就職意識も高めてもらえると、施設見学を通して学ぶことは多かったな〜とあらためて感じました。





次回、完結編。

日高宿泊実習その3では、2日目・3日目の様子をお伝えします。





その3へ続く